越中島支線の現状

日鐵チキ 越中島支線へようこそ

越中島支線は新小岩操車場から総武本線の山側を東京方面へ並走し、平井駅を過ぎ亀戸駅手前で総武本線を上から跨いで海側に移動して亀戸駅ホームを過ぎると、総武本線から南へ別れていく全線非電化単線の貨物線です。

今は北砂アリオとなっている場所がかつての小名木川貨物駅で城東地区の貨物取扱駅として多くの貨車が行き来してました。
貨物線は小名木川貨物駅から更に南下し、いくつかの踏切で幹線道路を横切り東京メトロ深川検車区に隣接する場所にある越中島貨物駅までを結んでいます。かつては東京都の港湾貨物線が越中島貨物駅から豊洲や晴海まで繋がってその遺構がまだ残っている場所もあります。

小名木川貨物駅が隅田川駅と統合されて貨物輸送が廃止となった後、越中島貨物駅に残ったJR東日本東京レールセンターへの出入り線として今でも細々と利用されており、月曜から土曜日まで3往復の列車ダイヤが設定されています。
現在は小名木川貨物駅があった場所が運転上「越中島貨物駅」とされており、そこから旧越中島貨物駅までは入換扱いで運転されています。
なお、当サイトでは地理的区別をしやすい様に「時刻表上の越中島貨物駅を小名木川駅と表記していますのでご注意ください

越中島支線のメイン輸送である工事臨時列車、通称「工臨」と呼ばれ事業用列車であることから時刻表に掲載されて無く、関係者から漏れ聞く施行ダイヤをGetしないとなかなか撮影することが出来ませんが、越中島支線では作業の関係で時刻が定まっているので比較的容易に撮影できます。

なお、2021年3月のダイヤ改正でJR東日本は今までの機関車牽引する長物車(チキ)により輸送から新型の事業用気動車キハE195系を導入し運転作業の効率化やスピードアップを図り、今まで各支社の拠点ごとに発送していた輸送方式を改められてレールセンターから各現場へ直送されることになりました。

しかし、JR東日本以外の鉄道事業者がレールセンターから購入したレール輸送を行う場合があり、それには当面はチキ車による「貨物輸送」が残ることになっています。
その為、貨物輸送(日鉄チキも含む)とチキ車の検査回送を行う為に、高崎車両センターのDE10が新小岩に常駐して牽引します。

ただ、頻度は以前のように多くは無いと思われるので目にする機会は少なくなると思いますが、全国で活躍したDE10も残りも少なった今、国鉄色のDE10が手軽に撮影できる数少ない路線には変わりありません。

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